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治療・症例に関すること
猫悪性リンパ腫(縦隔型) ~血液の腫瘍(白血病やリンパ腫)
猫の悪性リンパ腫は犬と同様リンパ節に由来する腫瘍で、最も高頻度に見られる腫瘍の一つです。
原因については明らかにされていませんが、猫白血病ウイルス(feline leukemia virus,FeLV)や猫免疫不全ウイルス(feline immunodeficiency virus,FIV)の感染がリンパ腫の発生頻度を上げることが知られています。
猫のリンパ腫の代表的な病型としては,消化管型(alimentary form),縦隔型(mediastinal form),多中心型(multicentric form)の3つがあります。
治療法については化学療法が推奨されています。この腫瘍は他の悪性腫瘍に比べ抗がん剤に対する感受性が極めて高く、低用量でも効果が見られるためほとんど副作用の発現なしに治療を行う事が出来ます。
この腫瘍については現在まで多くの研究蓄積があり、ペットの延命に貢献しています。

縦隔型リンパ腫です。胸水の貯留により呼吸不全を起こしていました。

化学療法実施。胸水消失し、縦隔の腫瘍の縮小も見られました 。

胸水バイオプシー検査から腫瘍細胞が確認されました。

下顎リンパ節に単発生したリンパ腫の病理組織検査所見です。


写真左:XRAY検査から胸水の存在を認める。
写真右:肺全周に胸水がみられ、肺が拡張困難となっている。

胸水の病理検査から悪性リンパ腫と診断


化学療法開始4日目。胸水の消失から肺野が鮮明になってきました。