サービスについて
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治療・症例に関すること
診療報告 【外科疾患】
会陰ヘルニアの手術 (臀部の腫瘤)
腹壁が何らかの原因により、一部希薄化し嚢状となって外部に押し出された状態を腹部ヘルニアといいます。
この子は 臀部(会陰部)に腸管が押し出され、排便障害を発症していました。
雄猫の尿道変更術(会陰尿道瘻設置術)
会陰尿道瘻増設術(えいんにょうどうろうぞうせつじゅつ)とは、尿道炎や尿石症など何らかの原因で尿道が閉塞し、排尿困難になる疾患です。
特に雄猫に好発し、雄猫の尿道を雌猫のように形成する手術です。
もともと膀胱炎の素因があったり、重度の排尿困難がある場合は、この疾患に注意が必要です。
子宮蓄膿症
子宮内に膿汁が貯留する化膿性疾患です。通常犬の子宮粘膜はPhが酸性に保たれているため、細菌の侵入を防いでいますが、発情期の際は細菌に対する防御機能が低下し、このような子宮内での細菌の増殖が起こりやすくなります。
この病気は手遅れになると多臓器不全に陥り死を招きます。産歴のないワンちゃんで発情後2か月くらいの時期に発症しやすいです。
症状は元気食欲の低下、多飲多尿、膣からの膿汁排出などがみられます。
敗血症などのショック死も生じやすい疾患です。緊急を要しますので、早めの来院を検討してください。
横隔膜ヘルニア
横隔膜ヘルニアは腹部に強い衝撃が加わった際に生じる疾患です。
横隔膜が破れることにより、腹腔内臓器が胸腔内に入り込み、著しい呼吸困難、致死的な状態に陥ります。
猫では交通事故などから比較的多く見られます。救命のため手術が必要となります。
写真左:腹腔内臓器が胸腔内に侵入しています。
写真右:胸部も肺陰影が認められません。
耳血腫の手術
耳介内の出血から耳が腫れ上がる病気です。
外部からの刺激や自己免疫性疾患などが原因になります。
この仔は慢性的な外耳炎から耳血腫に進行しました。
子宮粘液症
中高齢を迎えた猫ちゃんに比較的多くみられる病気です。
子宮内の粘液の貯留から多臓器の圧迫を起こします。
膣からの感染から子宮内膜炎、子宮蓄膿症の原因にもなります。腹部の舐性皮膚炎もサインのひとつです。
写真左:腹部レントゲン写真です。
写真右:摘出手術です。
異物摂取(画鋲、おもちゃ、石)
5ヶ月齢のミニチュアダックスのワンちゃんです。
画びょうを飲み込んだ為来院されました。その日のうちに手術になりました。
交通事故(外傷性腹部ヘルニア、消化管損傷)
交通事故の ネコちゃんです。
精査にて画像検査をしたところ右側下腹部に外傷性腹部ヘルニアを生じていました。
腹筋裂傷から皮下に消化管が突出。消化管も損傷を受けており、傷んだ消化管を摘出し吻合術を行いました。
鼠型ヘルニア
症例1 腹壁が何らかの原因により、一部希薄化し嚢状となって外部に押し出された状態を腹部ヘルニアといいます。
この子は鼠型部(足の付け根)に腸管が押し出され、梗塞から腸閉塞を発症していました。
皮膚移植術
3歳の雄猫が交通事故により右後肢肢端に皮膚欠損を生じる。
カイトパック等にて4週間皮膚の修復を試みましたが、肉芽形成でとどまり、腹部からの有茎皮弁術を試みました。
膀胱結石
犬の膀胱結石は比較的多い泌尿器疾患です。
血尿、頻尿と膀胱炎の症状が見られるようになりますが、完全に排尿が出来なくなることから緊急手術になることもあります。
この病気は個々の体質によるものが多いとされていますが、中でもシーズー犬が好発犬種とされています。
治療は抗生剤等の内科療法、結石の種類によっては処方食等にて溶解させます。
緊急性、難治性の場合は外科手術が適応になります。
鮮血尿を呈し、レントゲン検査から多数の結石を認め、早期に手術を実施したワンちゃんです。
尿検査では結晶が認められず、pHも正常範囲。シュウ酸カルシウム結晶を疑い摘出手術を行いました。
腸閉塞
排便困難を主訴に来院した猫ちゃんです。
画像検査にて直腸内に閉塞を認めました。
炎症性腸疾患から内科療法にて改善しました。
唾液腺嚢腫(ガマ腫)の手術
口腔内に唾液を分泌する唾液腺、舌下腺の導管もしくは腺部が、炎症または腫瘍、結石等の原因により閉塞し唾液の貯留が起こります。
ガマ蛙の顎に似ることからガマ腫とも呼ばれます。
内科療法にて改善するケースもありますが、根治的に外科手術が適応となるケースがほとんどです。
チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)の手術
イヌの眼には瞬膜というものがあり、眼をきれいにして潤いを保つ役割を果たしています。
この瞬膜は第三眼瞼と呼ばれており、この裏側に存在する第三眼瞼腺が逸脱する病気です。
逸脱した部分が炎症から赤くなって腫れるため、この名前で呼ばれています。 若い小型犬種に多く発生します。
軽症な場合は、内科療法にて消炎剤、抗生剤などの点眼療法にて治療しますが、改善しない場合は外科手術が適応になります。
手術は瞬膜腺を切除せずに温存する方法です。
流涙量は手術後も減ることはありませんので、将来乾性角結膜炎になる心配もありません。
異物摂取 (トウモロコシの芯)
慢性嘔吐のワンちゃんです。
精査にて画像検査をしたところ十二指腸部位に造影剤の通過障害を認めました。
胃内異物もしくは腫瘍性疾患などの他疾患も考慮し試験回復術を行いました。
その結果十二指腸内に異物を認め摘出手術を行いました。
尿道結石
犬の膀胱結石は比較的多い泌尿器疾患です。
血尿、頻尿と膀胱炎の症状が見られるようになりますが、 中でも膀胱内の結石が尿道にまで移動し、完全に排尿が出来なくなり緊急手術になることもあります。
この病気は個々の体質によるものが多いとされていますが、中でもシーズー犬が好発犬種とされています。
治療は外科手術が適応になります。
咬傷
野外に出る猫ちゃんは、縄張り争いや雌の争奪戦など喧嘩が絶えません。
その結果身体に傷を追う事があります。
この傷跡は名誉的なものではなく、常にストレス下の中に置かれているのです。この咬傷が原因で致命的な傷を負ったり、なくなる仔もいれば、伝染病にかかってしまう仔もいます。
伝染病の予防や不妊手術など出来る限りの予防をして最愛の猫ちゃんを守ってくださいね。